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ペルー(4) 聖なる谷(Peru Rail, Ollantaytambo, Chinchero など)
Video 1: Peru Rail (車窓からの景色、車内エンターテイメント)
Video 2: Ollantaytambo(オリャンタイタンボ遺跡)
Video 3: Chinchero (草木&”エンジ虫”染めの里、チンチェーロ)

P9210709P9210678P9210673クスコ(Cusco)からマチュピチュへの移動の際、車でも電車でも両側に展開する山々や川に目を奪われる。アマゾン川の源流、ウルバンバ川(Urubamba River)流域のウルバンバ渓谷だ。クスコから特にオリャンタイタンボ(Ollantaytamo)辺りまで、様々な遺跡が見られ、「聖なる谷 (Valle Sagrado de Los Incas)」と呼ばれている。(因みにマチュピチュ遺跡やインカ道のページのビデオで遥か下に見える谷がウルバンバ渓谷)
私たちはクスコからオリャンタイタンボまで車で移動し、そこからPeruRailでマチュピチュまで向かった。所要時間は約1時間半。料金はUSDで約40ドル、消費税が18%ついて、47ドル。
余談だが、消費税が本当に高い。カナダも州により17%だったので、やはりそれが今やスタンダード?
PeruRailはオリエントエクスプレスのような超豪華版もあるがそれだと食事に忙しく、両サイドの景色を堪能できないかもしれないと思った。
また、マチュピチュからオリャンタイタンボに戻る際には、車掌さんたちによる踊りやアルパカ製品のファッションショーもある。もちろん、ファッションショー後にはその販売になるが…
ところでペルーでは、ホテルだけでなく、列車に乗る時や遺跡に入場する時など、観光する場合にはほとんどと言っていいほど、パスポートの提示を求められる。なんでそんなに必要なんだろう。。。ナスカの地上絵を見に行った時も2回提示した後にさらにもう1回提示を求めらえそうになり、後ろの日本人が、「おいおい、一体何回見せたら気が済むんだ!」とイライラした口調で言っていたが、私もいい加減ウンザリした。

写真上から
1、ウルバンバ川
2、当然、単線・・・
3、インカ時代の橋が今もそのまま残る。


オリャンタイタンボは太陽の神殿があったと 考えられている場所。マチュピチュ遺跡と同様、段々に石が積み上げられ、登るのに一苦労。神殿の壁面だとされている場所の石はものすごく大きい。ガイドのクバさんに重さを聞かれ、5トンくらいかと答えたら、50トンだとのこと。
インカは文字だけでなく通貨もなく、物々交換の社会だったので、巨石を運ぶ際も労役は得やすかったのだろうか…(これは、2万5000キロ以上に及ぶインカ道についても思ったことだが。)
P9230898さて、ここではどんな意味があったのかよくわからないけれど、大きな山にそれこそ多くの労役を使い描かれた(刻まれた)顔があるので紹介したい。左の写真の中央左側に「顔」中央右側に四角く浮き出ている部分がある。これは男の人が、荷を担いで歩いている様で、荷の部分が右側の四角い場所だというので、どうか想像力を働かせて、男の姿を描いてみてください。この岩山はオリャンタイタンボの遺跡の真ん前にある。
また、この岩山の左上部分には、遺跡から見ると横顔になるように彫ってある所がある。
冬至にはその鼻の部分から神殿に太陽が差し込むように作られているということらしいのだけれど、一体どうやって、急峻な山の中腹で横顔に見えるように指図できたのか想像がつかない。

DSC01142クスコに戻る前にもう一カ所、チンチェーロ(Chinchero)と言う場所に立ち寄った。標高は富士山より高い3800メートル余り。街全体が遺跡なのだけれど、ここでは草木染めを見学した。
ガイドのクバさんによると、普通に市場に案内しても買ってもらえる確率は少ない。であるならば、染の行程を見てもらって興味を持ってもらおうということらしく、染めの実演を私たち二人のためにしてくれた。その模様は、ビデDSCN3919オに収録した。つい数年前まで食紅としてスタバでも使われていたというエンジ虫の紅色はとてもリアル!
なお、女性たちの着ている衣装は観光用ではなく、普段からこの服装とのこと。だとすると、一生白いブラウスに黒いスカート、赤いカーディガンに、ストールしか着ないことになる。。。う〜ん、私は時々は違う服を着ておしゃれをしてみたいかも。。
ここではリャマとの記念写真を撮り、お土産にアルパカのカーディガン数枚、マフラー、アルパカのぬいぐるみなどを購入した。