カテゴリ:
DSC00106
中山道(4) 命からがら!雪の和田峠(ちょっと大げさかな!)長和町〜奈良井宿
ルートラボ:長和町民宿から奈良井宿まで
Garmin data 1: 民宿から和田峠手前の道の駅まで 約10キロ
Garmin data 2:和田峠手前の道の駅から奈良井まで 約70キロ(スタートボタンの押し忘れあり)

中山道を歩いている方と同宿になった。一日平均30キロ程とか。同じく山と渓谷社のガイド本で歩いているとのこと。自転車で迷いまくっているので、どうかと聞いたら、歩いていてもやはり迷うらしい。ただ、自転車と違って距離が出ないので、比較的早めに軌道修正できるとのことだった。
今日は6時半に朝食。7時には出発した。ところが直に雪がちらつき始める。今日はお天気だったはず。。。
DSC00097
和田宿を通り過ぎるころには本降りに。取りあえず粋なバス停(上の写真)があったので、そこで雨合羽に着替える。しかし、どんどん降り積もる。
DSC00098
とうとうこんな感じ(上)になって、見上げると先ほどまで見えていた山が真っ白で何も見えなくなった。これから和田峠を超える。雨はいくらでも大丈夫だけど、雪、となると話が違う。シャーベット状になるとスリップするし危険。立ち止まって、行くか行かないかしばらく考える。
考えるうちにどんどん雪は降り積もる・・・手前に和田宿ステーションという道の駅のようなものがあったのを思い出し、そこまで戻ることにする。
DSC00100
中に入ると、お店の女性がすぐに「寒いでしょう?ストーブで暖まって!」と声をかけて下さった。雨合羽の雪を落とし、ストーブで暖まる。そして、どうしようかと考える。店に人が新和田トンネルの映像をライブで見せてくださった。トンネルの出入り口は真っ白。スリップしてトラックが事故を起こしていた。私は旧道を行くつもりだが、もっと積もっているはずだという。
10時くらいまで様子をみて、だめそうなら、昨晩お世話になった宿にもう一泊しようかと思案する。わざわざ危険な思いをすることはない。
9時を過ぎた頃からお日様が出始めた。9時半頃になってライブ映像をみるとほとんど雪はなくなっている。よし!では、旧道を行けるところまで行って、だめなら戻ろうと決心して、出かける支度をし、9時45分頃に、道の駅を出発した(写真はお世話になったお店の女性)
DSC00101
途中、工事の方がいたので、道を聞く。「有料の新和田トンネルを避けて、旧道を猛スピードで走るトラックがいる」とのこと。お礼を言って旧道に入った。雪はすっかりあがっている。雪が降ったなんて信じられないほど空が青い。
DSC00106
旧道に入った。雪は溶けている。峠まで約7キロ。大丈夫かなと思いながら登る。
途中で、パトカーが降りて来て、止まった。「上は雪があるよ、大丈夫?」と聞かれて、「登りは歩きながらゆっくり行きます。それより、下りが心配なんですが・・・」というと、「大丈夫、諏訪は南斜面だから、雪は溶けてるよ」との返事。その言葉を信じて、また登る
DSC00109
轍の上を走ったり、歩いたり。。。。何とか登れる。
ところどころ、こんな場所が。。。当然歩く。
だって、下りは雪がないんだから、これさえ登ってしまえば・・・
しかし、、、、峠を登りきってトンネルを抜け、乾いた道がある。。と思ったのに。なぜか登りよりひどい雪。おまけに凍っている。私も凍り付く。パトカーのおじさん、あなたの言葉をひたすら信じて登って来たのに。。。
DSC00110
 少し乾いているところは、片端をビンディングから外して下る。でもちょっと油断すると、どて〜んと転倒。2回も転倒して、左ひざを思い切り打ち付けた。それにしても、よく生きて下れたものだ・・・
教訓:雪のときは絶対バイクに乗っては行けない!&人の言葉を信じるな!
何とか国道に出ると一気に下諏訪まで下り。緊張して寒さに気づかなかったが思い切り寒い。凍えながら降りる。
かなり降りたところで同宿だった男性がちりんちりんと熊よけの鈴を鳴らしながら下っているのが見えた。立ち止まって話をする。彼は雪の中、和田峠を歩きながら、遭難するのではないかという恐怖に駆られたと。実は雪でなくても一人でうっそうとした山の中を歩くのはしたくない。怖い。。。その上、しんしんと降り積もる雪。。。想像を絶する。いずれにしても二人無事下山できて良かった!
DSC00123
ところで、私がルートラボに入れたルートは、山と渓谷社のルートを真似たもの。なので、歩けば何ともないが自転車となると、2メートル幅の道だったり、20%以上じゃないかと思う坂があったりする。今日もとんでもない坂があって、ひたすら押して登った。自分で入れたルート。仕方ないと割り切る。
でも時々上の写真のような素敵な農道を走ったりできてそれも楽しい。
DSC00125
上の写真は茅葺きの素敵なお堂。市の重要文化財とのこと。こんな素敵なお堂に出会えるのも、中山道の魅力かな。。
DSC00129
今日の目的地は奈良井宿。71キロ地点。奈良井宿は街道でもっとも原型をとどめている宿なので、2時か3時には到着するつもりが予定外の雪で、出発が大幅に遅れたため、また日没との戦いとなった。
下の写真は塩尻宿。一般の民家なのに、すごく立派。なかなかこんな家が何軒も連なる景色はない。
DSC00130
贄川宿で素敵な道祖神を見つけた。思わずビデオを回す。もう日没近い。
DSC00142
下の写真は、日出塩駅手前の線路。郷愁を煽る。
DSC00132
ようやく奈良井宿に到着。昔ながらの民宿で古い建物。がらがらと引き戸を開けて入る。唐傘があったり、昔の小物がたくさん飾ってある。
下の写真は、太鼓橋のライトアップ。夕食後見に行った。国道19号からも見える場所。明日は出発前に奈良井宿を散歩しよう!
DSC00152