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秘湯巡りって、いい響き! 以前から行きたいなと思っていたけれど、なかなか実現せず。
友人が40年も前に通っていたロッジが奥志賀のまた奥志賀にあるそうで、その回りに良い温泉があるんだけど行かない?という誘いに思わず飛びつき、秘湯巡りをすることになった。自転車ツーリングは一人でも良いけど、やっぱり温泉は連れがいた方が楽しい。

目指したのは、松川の渓流沿いに8つのいで湯が続く信州高山温泉郷。長野駅から長野電鉄で須坂まで30分。それから路線バスに乗り換え山田温泉まで30分 。その先は交通手段無しという場所。仕方なくレンタカー(四駆、スタッドレスタイヤ)を借りて行くことにした。 

一番先に訪れたのは松川渓谷温泉「滝の湯」(ページトップは宿泊施設の玄関の写真)。自然の大きな岩を利用して作られた岩風呂。無色透明の硫酸塩泉。下は露天風呂への降り口。
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 階段を渓谷に向かって降りて行くと受付があり、そこで入浴料の500円を支払う。
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下は階段途中に掲げられた「宿泊入湯を希む者の他は通過致すまじきものと想定・・・」風情たっぷりで期待が高まる。
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男女で分かれて脱衣場に入る。岩場の内風呂の先は、混浴の露天風呂だ。「えっ混浴??」と思わず聞くと友人は「バスタオルを巻いて入るんだよ」と教えてくれた。「だよね・・・」。バスタオルを持って来て良かったあ〜と安堵。
お湯は源泉掛け流し。熱い。少しずつ体を熱さに慣れさせながら体を沈めて行く。ちょっと粘りのあるお湯。体を沈め、すぐ横を流れる渓流の音を聞く。満足!

翌日訪れたのは白濁硫黄泉の七味温泉「紅葉館」。7つの源泉を持っていることが名前の由来。
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上の写真は内風呂から露天風呂に続く温泉の通路。まるで洞窟を進むよう。
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光のあたり方によって、乳白色からエメラルドに色を変えるのだとか。ここも体にお湯が絡み付くような感じで、ポカポカになる。

次に行ったのが、同じく白濁硫黄泉の五色温泉。古くから「ランプの湯」として知られている温泉。
シベリアに抑留された初代が奥様と苦労の末開かれた温泉で、昭和27年頃から続いている。
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玄関は銭湯みたいだが、中に入ると風情のある旅館。階段を下って下って渓流沿いまで降りると混浴の露天風呂がある。
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 上の写真は女性の脱衣場。雪が凍ってスリッパで歩くとツルツル滑って危ない。片手でバスタオルが落ちないように押さえ、もう片方で板塀を掴み伝いながら、温泉に。
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 すぐ横は渓流。水の音を聞きながらお湯に浸かるのは最高!やはり粘っこいお湯で体ポカポカ、湯冷めしそうもない。ここでは内湯も入ってみた。
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その日の天候でお湯の色が五色に変わる。今日の内風呂はエメラルド色。
湯船を囲む床板は硫黄成分で、真っ白。指でこすったら硫黄がポロポロと剥がれた。

日帰り温泉の入浴料は、一律料金なのか全部500円。
こんな入浴料でこんなに素敵な源泉掛け流しの露天風呂に入れるなんて、ちょっと信じがたい。

最後に泊まったロッジの紹介。
山田牧場にあるロッジカナディアン。山田牧場は冬はスキー場となるので、ゲレンデまでは300メートル程。古い建物だが、75歳になるという素敵なおばあちゃまが経営している心温まるロッジ。
源泉掛け流しのお風呂に床暖房完備。お料理も手が込んでいて、センスの良さがあちこちに感じられる。
標高1500メートルで、真夏でも20度前後とのこと。ランニングやバイクの合宿にぜひともまた来ようと思った。(下の写真、向かって右から二人目がロッジのおばあちゃま。とても75歳には見えず、美しい!)
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