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ゴルフで宮崎に来たついでに、念願だった野生馬に会いに都井岬にサイクリングに行くことにした。市内から都井岬には海岸線に沿って走る日南フェニックスロードを南下する片道約90キロ程の行程。観光しながらだとその日のうちに宮崎市内に戻るのは大変なので、鹿児島県志布志市の民宿で一泊。翌日は開聞岳か桜島を見て、鹿児島から電車で宮崎に帰ることにした。天気予報は晴れ!いい感じ!
ゴルフ仲間と9時過ぎに分かれ、9時半頃ホテルを出発。遅くなったけれど、ほぼフラット(!?)なので志布志まで130キロ余り、何とかいけるだろうと踏んで。(しかしこれは大間違いだったと後で思い知ることになる・・・)
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ホテルから程なく青島に差し掛かる。以前青島太平洋マラソンに来たことがあり、その時も行ってみたいと思いながら行けなかった場所だ。「鬼の洗濯板」と呼ばれているスライス状の岩の形状が面白い。写真の奥に小さく鳥居が見える。奥まで行こうとしたが舗装されていないと聞いて、断念した。
そこからはのんびりとした田園風景が続く。道路の両脇にヤシの木が。新潟の田舎で育ったので田んぼの風景は珍しくないけれど、田んぼ×ヤシの木は私にとっては新鮮。クネクネとした堀切峠の山間部を抜け、再び海岸線へ。鬼の洗濯板の海岸はこちらの方にもずっと続いている。昔はいるかを見ることが出来たという「いるか岬」を過ぎると日南市だ。前日買った「るるぶ」に洞窟の中に本殿のある鵜戸(うど)神宮が載っていて興味深かったので、立ち寄ることにする。
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海岸線に沿って続く参道脇の岩はまるでガウディの建築を想起させるみたいに奇妙で、とても自然のものとは思えない。灯籠の右上の岩は6人の仏様か幽霊に見える。とにかく奇岩の連続。これを見ただけでも立ち寄った甲斐があったというもの。
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 大きな洞窟の中に建てられた本殿は身を見張るような色鮮やかさ。彫刻も美しい。
この本殿の後ろに「お乳岩」がある。第一代天皇である神武天皇の親である山幸彦が妻、豊玉姫の出産にあたり、準備した産室がこの洞窟で、神武天皇は岩から滴り落ちる水を乳代わりに育ったと言われている。
お腹も少し空いたので、楽天ナンバーワンという角煮まんと甘酒で一休み。まだ先は長い。
50キロほど走ったところで、都井岬方面という左折の看板があった。なんと40キロ!と書いてある・・・そんなに遠かったかな・・・まずい、志布志に着く前に日が暮れてしまう・・・
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そのまま南郷方面に向かうと道が急に険しくなった。でも交通量が少なく走りやすい。眼下に広がる海岸の美しさに心を奪われる。特に海が碧色に輝き、水はあくまでも透明。泳ぎたい衝動にかられる。と同時にお腹も空いてきた。
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出るのが遅くなったおかげで、この辺りで既に3時近い。また都井岬まで20キロ以上ある。平地ならあと一時間だけど、とにかくアップダウンの連続。こんなに山だったんだ。。。そういえば都井岬の写真は丘陵地だった気がする。あと1時間半くらいかな。空腹で辺りを見渡すがコンビニなど一切ない。所々に食料品屋さんらしきお店があるが、なぜか全て閉店。。。午後はやっていないのかな・・・
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4時を回った辺りでようやく都井岬の野生馬保護地区に。野生馬の姿を探してきょろきょろする。
あっやった!〜〜〜〜いたあ〜〜君に会いたくて、遠路はるばる来たんだよ〜!
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何頭も何頭もいる。しばし見とれて、もう少し奥にあるビジターセンターに向かう。と目の前に馬が・・・そして道の真ん中を歩いたりしている。車も停まって見ている。ひき倒す訳にはいかないし、何よりも珍しいしね!
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会えて良かった!これで満足してビジターセンターには行かず、折り返す。
振り返ると絶景が眼下に。でももう暗くなり始めている。
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暗くならないうちに、山を降りなくては!
下りでスピードがでる。快適なはずなのに頭がぼーっとして、眼がかすれる。危ない。ハンガーノック。低血糖だ。朝から角煮まん一個だった・・・ハンガーノック&低血糖は、スペインのカナリヤ諸島ランザローテ島のアイアンマンレースで経験している。このままだと意識が遠のくはず。まじヤバい。何か食べなくちゃ。
山を下りた場所に串間温泉という看板があった。ナイフとフォークのマーク。何か食べれる!!
中に入ると、地元の方々の健康ランド的な温泉施設。お店があって柏餅5個セットが売っていた。一気に4つ食べて、コーラを飲んで何とか正気っぽくなった。ほっ!
お店の若い男性がどこまで行くんですか?と聞いてくれた。志布志までなんですが、あと30キロはありますよね。もう暗くなるから、串間駅から志布志駅まで電車で輪行かな・・・と私。そしたら電車の時間を調べ、18時14分発の志布志行きがありますよと彼。まだ40〜50分ほどある。山が4つほどあるけど8キロほどだから大丈夫と彼に励まされた。きっと何とか行ける!
ちょっと頑張って山を超え、暗くなる前に串間駅到着。無人駅なのでどうやって切符を買ったら良いかわからない。駅の待合室にいた高校生に聞くとバスのように整理券を取って降りるときに支払うのだと教えてくれた。
志布志駅には民宿の方が迎えにきてくださる。あ〜あ、やっと今日の行程終了!!